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円城院徹

これからアイドルビジネスを立ち上げようとしている、『アイドルギルド』の代表、円城院徹です。
　アイドルのビジネスといっても、当面はボランティア活動をするつもりです。フリーのアイドルや、地下アイドル、ネットアイドルたちを支援し、無料でマネジメントいたします。私かアイドルのマネジャーとなり、つきっきりで働く場合でも、原則として、手数料はいただきません。アイドルの子たちが、バイトをしなくても、アイドルの仕事一本で食べていけるようになるまでは、お金を一切いただかないと、お約束します。アイドルの子たちを、契約で縛るようなこともしません。適当なプロダクションが見つかるまで、ギルドが面倒を見てあげる、ということです。
　アイドルの子たちの面倒を見るのは、私一人じゃないです。アイドルファンを、サポーターとして迎え入れ、皆で一緒になって、アイドルを支えます。無名のアイドル、弱小のアイドル、そういう子たちを、一人前に育て、トップアイドルの座へと押し上げる、それが『アイドルギルド』の運営方針です。
　私たちは、ただボランティア活動をするのじゃありません。少しずつ活動の規模を広げて、いずれはビッグビジネスを手掛けるつもりです。ですが、まずは、事業の足場を固めるのが第一です。無名で弱小のアイドルと、そのファンの人たち、彼らとともに、一歩ずつ成長していきます。
　私、円城院徹は、『アイドルギルド』のビジネスを、ゲームに仕立てます。何もないところから事業を始め、少しずつ活動の規模を拡大し、やがてはAKBにも対抗しうる、巨大なアイドル集団となる。言うなれば、『わらしべ長者』を地で行くのです。今は無力、無資産でも、そこからゲームを開始し、やがては大金を手にする。それが『アイドルギルド』の目指すところです。
　『アイドルギルド』は、たとえ大金を手にしても、それを無駄に使いません。アイドルのビジネスで得た金銭は、アイドル文化を発展させるために使います。『アイドルギルド』は、どこまで行っても、ボランティア集団であることに変わりはありません。
　『アイドルギルド』では、幅広く、会員を募集します。アイドルとサポーター、そのどちらをも迎え入れます。むろん、会費などは一切なしです。出資や寄付を求めることもありません。クラウドファンディングを行う計画もありません。皆さんからは、一円たりとも、受け取るつもりはないです。
　『アイドルギルド』の会員となるのに、条件はありません。どこの誰であろうと、会員になれます。私としては、とりわけ、学生やフリーター、ニートに、大きな期待をかけています。その人たちに、サポーターとして働いてもらいたいのです。働くといっても、堅苦しい仕事をするのじゃないです。アイドル育成ゲームのリアル版とお考え下さい。皆で楽しみながら、アイドルの事業を実行するのです。