- 掲示板
喜多川歌麿「歌満くら」大判錦絵12枚組折帖
浮世絵・春画の大傑作。喜多川歌麿、版元蔦屋重三郎による「歌満くら」天明8年(1788) 大判錦絵12枚組折帖 1冊 25.5cm✕37cm 。狂歌本「画本虫撰」と同年に製作された。
松平定信による「寛政の改革」(1787ー1793)による「出版禁止令」で春画、好色本類の販売禁止となり、幕府による検閲を経たものしか店頭に並ばない。
蔦屋重三郎は、そこを逆手に取って、信用のおける上客向けに、一流の絵師、複雑な彫り、摺り数の多さ、贅沢な絵の具を使った最高の浮世絵・春画を製作した。当時、春画に携わることは一流の絵師、彫師、摺師の証明でもあった。
春画は、浮世絵の約四分の一の出版数といわれ、一流の絵師は全て手がけている(除く写楽)。版画・春画の三大傑作は、鳥居清長「袖の巻」、喜多川歌麿「歌満くら」、葛飾北斎「富久寿楚宇」。
各図解説は、歌満くら―大判錦絵秘画帖 (浮世絵春画名品コレクション 1) 武田ランダムハウスジャパン(2009.3.19)による。
松平定信による「寛政の改革」(1787ー1793)による「出版禁止令」で春画、好色本類の販売禁止となり、幕府による検閲を経たものしか店頭に並ばない。
蔦屋重三郎は、そこを逆手に取って、信用のおける上客向けに、一流の絵師、複雑な彫り、摺り数の多さ、贅沢な絵の具を使った最高の浮世絵・春画を製作した。当時、春画に携わることは一流の絵師、彫師、摺師の証明でもあった。
春画は、浮世絵の約四分の一の出版数といわれ、一流の絵師は全て手がけている(除く写楽)。版画・春画の三大傑作は、鳥居清長「袖の巻」、喜多川歌麿「歌満くら」、葛飾北斎「富久寿楚宇」。
各図解説は、歌満くら―大判錦絵秘画帖 (浮世絵春画名品コレクション 1) 武田ランダムハウスジャパン(2009.3.19)による。
サークルに参加すると投稿することができます
サークルに参加する- 2025/06/05 13:02第1図: 赤い湯文字を着た海女が岩上から見つめる視線の先、水中では河童が同様に湯文字だけをまとう別の海女を陵辱。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:03第2図: 前髪を残す若衆髷を結う少年と年上の女とのやりとり。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:05第3図: 目を細めた嬉しそうな表情が印象的な男女の営み。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:06第4図: 竹が描かれた枕屏風と梅が描かれた衝立がしつらえられるなか、男女が繰り広げる情事。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:07第5図: 奥女中が、恋人あるいは従者の男と出合茶屋の一室であわただしく交わる。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:08第6図: 頭に手拭を被り、忍んで来た男は年若い間夫。女は堂々と男を迎え、慣れ親しんだ様子で情交。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:09第7図: 良家の後家が久しぶりの情事に、恥ずかしさのあまり袂で顔を隠しながらも身をゆだねる。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:11第8図: 満開の桜が花開く野外で交わるのは、芸者と伊達男。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:12第9図: むくつけき男に娘が陵辱されそうになるが、気丈な娘は一歩も引かず、男に抵抗。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:13第10図: 料理屋の二階か? 背後を見せる女のうなじや肩、薄布越しに見せる立てた膝の描写が何よりも美しい。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:14第11図: お歯黒をするふくよかな女と、その女を背後から抱きしめる男との交合。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:15第12図: オランダ人男女の交合。縮れた髪の毛や髭、濃い眉に大きな目、彫りの深い顔立ちなどで異国人を演出。
クリックで拡大 - 2025/06/05 13:21序文 本所湿深なる人物による
クリックで拡大
吉野の川 の帯を解 を解て妹背の縁を結び、筑波の山の裾を顕て男女のかたらいをなす。霞の屏風立て、花の蒲団を敷妙の枕絵を、ここに鳥がなく吾妻の錦にて摺りて、都ぞ春のもて遊びとす。 ミるに目もあや、こころもときめき、魂は飛で、井出の下紐に止り、おしてるや難波のあしをからむで、玉くしげ箱根から腰を遣うが如し、ああ、絵のことの素より、色ごとの粋何某のふんで、ちからも入れずして、かく人の心を動かす。かつは画工の名に寄せて、艶本有当枕と名づけ、春の寝覚めの伽となす。
Googleでログイン