- ブロトピ
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短編小説の魅力とは何か、と問われたなら、わたしは「一刀彫りの鮮やかさ」と答えます。一本の彫刻刀でざっくり彫り上げる、刃先の鋭さと角度が生み出す面白さ。彫刻でいえば、手とか顔とか、胴体だけとか、一部を大胆に彫り上げて背後に広がりを獲得した作品にひかれます。 まあ、こんな乱暴な決めつけで短編の魅力すべ… ことばを食する 2019/09/22 21:17
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今月18日の記事、入手した4冊(4)で紹介した内、大野英子・歌集「甘籃の扉(かんらんのと)」を読み了える。 2019年9月5日、柊書房・刊。歌数・不明。著者(歌誌「コスモス」選者、他)の第1歌集。著者・あとがきを付す。 独身のまま、百貨店の仕事に勤しみ... 風の庫 2019/09/21 00:03
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わたしは京都生まれではないし、住んだこともありません。仕事で、旅行者として、何度か訪れた古都。日本の歴史は嫌いでないし、好きな仏像や記憶に残る場所、シーンもかなりあります。しかし、当たり前ですが通り過ぎる者としての視点しか持ち得ません。 「手のひらの京(みやこ)」(綿矢りさ、新潮文庫)は、京都に生… ことばを食する 2019/09/20 20:45
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9月19日(第3木曜日)の午前10時半、喫茶店にメンバー3人が集まって、短歌研究会A第60回を持った。同・第59回は、先の8月19日の記事にアップした。僕が店の席に着いてすぐ、TさんとMさんが現れた。僕がアイスコーヒー(暑がりなので)、Tさんがアメリカ... 風の庫 2019/09/20 00:03
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今月10日にアップした記事、入手した3冊(4)で紹介した内、山田清吉・第9詩集「自然生死(じねんしょうじ)」を読み了える。 山田清吉さんは、卒寿を越えてお元気で、詩誌に発表し、詩集を発行して、詩の催しにも多く参加している。先の詩集「土偶(でこんぼ)」で... 風の庫 2019/09/19 00:03
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最近に入手した4冊を紹介する。 同(3)は、昨年12月9日の記事にアップした。 出版社の紫陽社より、「大杉スミ子全詩集」が送られて来た。県内在住の詩人自身の贈呈だろう。 これまでの5詩集すべてを収める。2019年10月25日・付け・刊。309ページ。 ... 風の庫 2019/09/18 00:03
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青幻舎の文庫版「北斎漫画」(全3巻)より、第2巻「森羅万象」に入る。 同・第1巻「江戸百態」より(4)は、今月6日の記事にアップした。リンクより、関連過去記事へ遡り得る。 写真は第2巻の表紙、たぶん想像上の、獏の絵である。 第2巻全4章の内、第1章「鳥... 風の庫 2019/09/17 00:03
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今月7日の記事、同人誌1冊と文庫本3冊で紹介した内、同人文学誌「青磁」より、約束通り、定道明さんの2編と張籠二三枝さんの1編を読み了える。 まず定道明さんの「「死んだ赤ん坊」の写真—―「春先の風」考補遺」である。 中野重治の小説「春先の風」に、戦前の左... 風の庫 2019/09/16 00:03
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学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体ーコンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なの... 読書雑感 2019/09/15 20:57
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これまで記事にアップしなかったけれど、寺井奈緒美・歌集「アーのようなカー」Kindle Unlimited版をタブレットにダウンロードしており、先日に読み了えた。 書肆侃侃房・新鋭短歌シリーズ46。同シリーズとして、先の8月3日の記事、二三川練・歌集「惑星ジンタ」に次... 風の庫 2019/09/15 09:30
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こんにちは、えすみんです。 久しぶりに一万円選書の話。 なかなか読書をする時間がなく、たまに読んでも、ページが進まず、ようやく1冊を読み終えました。 久々なので、一万円選書って何?と思う方もいるかもしれませんね。 一万円選書については、こちら↓ esmin.hatenablog.com 今回で… esminのブログ〜わや… 2019/09/14 17:42
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なぜ今ごろこの小説を...と言われそうですが、きっかけは9月11日が「公衆電話の日」だったからです。これに引っかけて、翌12日のある新聞に減り続ける公衆電話の記事が載っていました。1900年(明治33)に、日本で初めての公衆電話が上野駅、新橋駅に設置されたのが9月11日なのだそうです(それって、あ… ことばを食する 2019/09/14 02:05
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思潮社・現代詩文庫242「続続 荒川洋治詩集」より、3番めの「詩集『渡世』から」を読む。 今月8日の記事、同「『坑夫トッチルは電気をつけた』から」を読む、に次ぐ。 彼の詩は難解である。ある時、「遊びと言われようと、詩は新しさを求めるしかない」と語った。... 風の庫 2019/09/14 00:03
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海河童さんのKindle本、「ダイビング川柳 其の弐」を読み了える。 タブレットへのダウンロードは、今月10日の記事、入手した3冊(4)にアップした。 ほとんど海中の魚介類の写真に、川柳、解説、寸評(駄句、佳句、秀句、特選、の評価付き)を入れている。川柳は、... 風の庫 2019/09/13 00:03
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先の8月17日の記事、川野里子「葛原妙子」を読む、の末尾に書いた通り、砂子屋書房「葛原妙子全歌集」(2002年・刊)に読み入る。 写真は、全歌集の箱の表である。多機能プリンタでスキャンできないので、久しぶりにデジカメの台形補正機能を使った。2つあるスタ... 風の庫 2019/09/12 00:03
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4位に湊かなえさんの「落日」が入ってきました。文芸書は、4週間ぶりのベスト10入りです。「おしりたんてい ラッキーキャットは だれの て に!」が相変わらずの強さでトップを譲りません。2位の「大家さんと僕 これから」も、7月末からずっと売れ続けているようです。 6、7、8位は初登場です。「上級国民… ことばを食する 2019/09/11 18:37
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今年5月13日の記事、入手した6冊(2)で紹介した内、Kindle Unlimited本「インスタグラム 基本&活用ワザ」を読む。 同じく5月23日にアップした、「捨てずに売ろう!! 売るメルカリ」と共に有用として、Kindle Unlimited本ながら、削除せずに残してある。 ま... 風の庫 2019/09/11 00:03
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最近に手許に入手した、3冊の本を紹介する。 入手した3冊(3)は、昨年10月16日の記事にアップした。 県内にお住いの詩人、山田清吉さんが、詩集・エッセイ集「自然生死」を贈ってくださった。 2019年8月25日、土語社・刊。山田清吉さんは、農民文学者で... 風の庫 2019/09/10 09:00
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流し読みできない作品、読み始めて思わず背筋を伸ばす作品というものがあり、わたしにとって「山中静夫氏の尊厳死」(南木佳士、文春文庫)は、そんな1冊でした。南木(なぎ)さんは「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞を受賞。「医学生」「阿弥陀堂だより」(いずれも文春文庫)など、内科医の視点からいのちを見… ことばを食する 2019/09/09 21:00
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角川書店「増補 現代俳句大系」第15巻(1981年・刊)より、5番目の句集、鈴木六林男「桜島」を読み了える。 先の8月23日の記事、松村蒼石・句集「雁」を読む、に次ぐ。 原著は、1975年、アド・ライフ社:刊。13年間の602句、長文の著者・後記を収め... 風の庫 2019/09/09 00:03